JCCO 日本クレジットカウンセリング協会

若者が希望をもてるような社会を

20歳代の独身男性で、母親と同居。日雇いの派遣で3社に登録しているが、日給は7千円で収入は不安定。1カ月当たりの収入は約11万円・支出は約10万円で、収支差は約1万円。

「借入金の支払い日が迫ってくるのに、手元に払えるお金がない。日払いの仕事で得た収入で目の前の支払いに追われている状況で、職探しの暇もない。できればまともな職に就いてしっかりと早く借金を返したい。」と当協会に相談。

債務額は5社150万円。収入は少ないが、共有名義の不動産があり、自己破産は難しいので、収入を増やして任意整理をする方向で検討を進めていった。

2回目のカウンセリングまでにアルバイトを増やして、7万円の収入アップを実現。4回目のカウンセリング時には就職が決まり、収入が安定した。その間に支出の管理もしっかりできるようになり、3年の分割返済で債権者と和解することができた。

最後のカウンセリング時には「お金がある程度貯まったら、もう少し条件の良い仕事を探すつもりです。」と前向きに語ってくれた。自信もついたようで表情も明るくなった。前途ある若者が将来に希望がもてるような社会になって欲しいと切に思ったケースであった。