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JCCO 日本クレジットカウンセリング協会

リボ払いは便利でお得?

80歳後半の女性で、娘と2人暮らし。10数年前に夫は病死、息子は家庭を持って独立している。収入は自分の年金16万円に娘からの7万円と合わせて23万円、一方、支出は業者への支払いを含めると23万5千円で、5千円の赤字状態であった。

「便利でお得です。」と言われて切り替えた信販会社への支払いがリボ払いで、返済しても返済しても元金が減っていないことが分かり、疑問を持ったのが相談のきっかけ。最初は消費者センターに行き説明を受けたがよく分からず、法テラスを紹介されて更に説明を受けたが分からず、たまたまそこにあった協会のパンフレットを見て相談をしてきた。

本人には支払いが困難で赤字だという自覚がなく、任意整理をするつもりなどさらさらなかった。そこで、まずリボ払いについて説明し理解してもらった上で、今の借り入れの状態を聞き取った。

その中で最近まで信販会社2社との取引があり、1社は完済していた。しかし、残りの1社はリボ払いのショッピングだけですでに枠が一杯になってしまい、毎月のリボ額の上に枠を超えた分の請求がマンスリークリアになっていて足し増され、1カ月の請求額が大変なことになっていることが判明した。弁護士より任意整理の必要性と、完済している信販会社に対しては過払い金請求ができることも併せて説明し、2社への介入となった。

引き直し計算の結果、50万円余りの過払い金が見込まれ、一方、約30万円の債務が残ることとなった。当初は返済原資を6千円とし、長くゆっくり返済していく計画であったが、家計簿を5カ月に渡りつけてもらったところ、家計の収支はギリギリで、継続して原資を貯めることができなかった。そこで、家計を建て直しながら、債務は過払い金で一括返済するという方向に方針を変更。過払い金が戻ってきたので減額で提案し和解となった。

相談者にとっては、高齢で家計簿をつけるのは負担であったと思われるが、「家計簿をつけてみて色々な所を見直すことができた。債務が無くなり、現金で生活できるようになって本当にホッとした。」との声が寄せられた。

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