クレジットやローンの借金返済、多重債務の解決は公益財団法人日本クレジットカウンセリング協会にご相談ください。

JCCO 日本クレジットカウンセリング協会

自助グループで依存症を克服

相談者は30歳前半の介護職員。妻と幼い子供の3人暮らし。1カ月の収入は、正社員の妻と合わせて40万円弱、債務は消費者金融2社で引き直し後の総額で100万円弱。

原因は全てパチンコによるもの。相談者にはこれまでに二度、ギャンブルで膨らんだ債務を、父親と妻の援助で一括弁済した経緯があった。そんな訳で今回も妻には内緒であったがパチンコの債務は次第に膨らみ、小遣いでの返済が苦しくなった時期に、妻に請求書を見つけられてしまった。当然、妻からは激怒され、離婚話も突きつけられた。相談者は「今回は自分の力で分割払いして解決する。」と憔悴した表情で相談してきた。

家計からの返済原資の積立ては月2万5千円。パチンコを完全に絶つとの思いから、紹介した自助グループに通い始めた。また、相談者は妻に対して「お金を持っていたらまたパチンコに手を出してしまうから。」と、お小遣いはゼロ、昼食代として毎日千円ずつを妻から受け取ることを申し出た。

毎回のカウンセリングは、家計管理と同時に、相談者自身からの生活状況の報告にも重点を置いた。半年後には「自助グループで仲間と知り合い力を貰えた。もうパチンコはやらない。」と明るい表情で報告がなされた。

3年間の分割弁済を提案し、和解が成立し、夫婦協同で借金の原因克服に取り組む中で、夫婦関係にも修復の明るい兆しが見えてきたようだった。

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