JCCO 日本クレジットカウンセリング協会

7つの仕事を掛け持ち

相談者は40歳代の女性、クレジットの支払いが困難になり、ネットで探した司法書士に相談、3社40万円の債務に対し、任意整理の手数料が12万円と言われたとのこと。協会をネットで知り電話してきた。

カウンセリングをしたところ、債務はクレジット200万円の他に奨学金などがあり、合計500万円以上と判明。相談者は派遣会社とヨガのインストラクターで月収10万円程度。ヨガ・マッサージ店の開業を目指し、2か月前に一人暮らしを始めたが、その引っ越し費用などもかさんだという。実家に帰ることも勧めたが、難しいとのこと。家賃光熱費が6万円以上で、返済原資はでてこないため相談終了となった。

しかしその後相談者から、「仕事を増やした」と連絡があり、再びカウンセリングすることになった。聞けば7つの仕事を掛け持ちしているという。月収は30万円弱。相談者の覚悟に弁護士は、「介入するが、体も心配。少しでも無理だと思ったら破産を考えること」と話した。協会はクレジットカード会社3社200万円に介入。返済原資は2万5千円。相談者は掛け持ちを続けて原資を貯めた。3社最長60回で和解。和解カウンセリングで相談者は、「色々考えたが実家に帰ることにした。今まで、割に合わない仕事もしていたが辞める。帰ると思ったらほっとした。」と話した。

債務状況について電話ですべてを話さない相談者は多い。面談の大切さとともに、家計簿をつけ原資を貯めることは、相談者自身が生活を見つめ直すきっかけになることを改めて痛感した事例である。